9月も半ばとなりましたが、まだまだ日中の暑さが厳しい日が続いています。ご自愛ください。

さて、少し前になってしまいますが、
2023年8月27日付の日経新聞に『世界を襲う「海洋熱波」 水温過去最高、気象・漁業に影』という記事が出ていました。
世界の海が地球温暖化の影響で異常に温まっているとのこと。
米海洋大気局(NOAA)によると、世界の海面の約5割が8月に異常な高温状態にとなっており、東日本の太平洋沖などが特に高温になっている、世界の海面の平均水温は過去最高とのことでした。
NOAAは日本では東北地方の太平洋沖で海水温が「平年より約2〜6度高い」と分析した、とあります。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0810B0Y3A800C2000000/

常々、漁業関係者の方々から「海がおかしい」、「これまで漁獲できた魚が獲れない」などのお声を聞いてきましたが、今回のデータが、如実に環境の変化を証明しました。

世界的に見ても、海水温の上昇、地球温暖化に伴う影響の関係性とを鑑みますと、昨今の世界的な陸上養殖事業の進展との関連性も伺うことができます。
魚にとって、海水温は生命のキーです。
この海水温を一定で養殖できる陸上養殖(閉鎖型、かけ流し型双方)は、魚を持続的に安定して漁獲できる最良の方法であると考えます。

すぐに海面養殖や海面漁業等との生産の代替となるのは難しいかもしれませんが、少なくとも(ほんの少しかもしれませんが…)、海を休ませることができるのではないかと思うのです。

陸上養殖を通じて、持続可能性のある水産業を具現化して参ります。