私たちの取り組み

こだわりの餌

管理された環境で育つ陸上養殖では、魚は与えた餌以外、食べるものがありません。
だからこそ、餌の品質が身質に強い影響を与えます。
飼料メーカーと共同で開発した、三保地下海水養殖センター専用の餌を用い、毎日の給餌も、さかなの状態にあわせて、量・回数をきめこまかく調整しています。
こだわりの餌が、健康で美味しい魚を育んでいます。

こだわりの水揚げ

需要に応じて必要な量だけ水揚げできるのが、陸上養殖のメリットです。
一匹一匹、こだわりの技術で丁寧に締めて出荷しています。
無駄なく、究極の鮮度でお届けします。

三保地下海水について

一般に、海水は季節によって水温が大きく変わります。また潮の流れで、プランクトンやミネラル、酸素濃度なども変化します。
一方、ここ三保の地下海水は、無酸素でプランクトンや菌がほぼ存在しない、水温は365日変わらない、という特異な海水です。

水質水温の変わらない安定した海水だからこそ、魚への負担も少なく、年中安定して健康で美味しい魚を生産することができるのです。

地下海水の取水

三保地下海水養殖センターの要である「井戸」。
養殖場の海水井戸は、30m掘り、約27mの位置から地下海水を汲み上げているのです。

淡水層の水位をモニタリング調査を行い、本サイトにて公表しています。

井戸

環境への取り組み ― 排水の処理

三保地下海水養殖センターでは、採取した地下海水を、魚を育てる水槽へかけ流しで養殖しています。
水槽から出てきた排水は、8つの沈殿槽を通して、魚の糞や餌の残りを取り除いてから、折戸湾に排出しています。
排水については、毎日2回計測を行い、月に1回は専門機関で調査をしています。

もともと、たいへんきれいな地下海水。魚がいる水槽を通しただけの水なので、排水といっても内湾の海水よりもきれいな海水といえます。
余談ですが、当養殖センターからの排水を通している付近の用水路は、養殖事業を開始する以前と比べて、たいへんきれいになっています。

三保半島の地層図

地下海水って何!?

駿河湾は水深2,500mもあり、日本の湾の中で一番深い湾です。
タカアシガニ、桜エビをはじめ、深海魚など多様な生物を育んでいます。

三保地下海水養殖センターがある「三保半島」は、砂礫層が堆積した地層です(左図のとおり)。
したがって、2~3m掘ると地下水が染み出すといった特徴をもつ地域です。

養殖場の海水井戸は、30m掘り約27mの位置から地下海水を汲み上げています。
この地下海水は、無酸素で菌やプランクトンがほぼ存在しない、たいへんきれいな状態であり、水温も365日ほぼ同じです。

世界文化遺産 三保の松原で採れる、この安定してきれいな地下海水が、健康で美味しい魚を育てるのです。